変えたかったのは、
この瞬間の光。
この場面で残したかったのは、Pさんの小さな安堵の表情と、リボンに指を添える仕草でした。紺と金の星をあしらった装い、人物の位置、手の動き。その軸を保ったまま、夜の深さと星の光を変えてみています。
明るい背景では、人物も周囲も同じ空気の中にあります。選んだ絵では、背景の青が深くなり、髪や頬に届く暖かい光が見つけやすくなりました。
明るさだけでなく、
目が向かう場所が変わる。
ふたつの絵を切り替えると、顔、手、リボンの順に、目がどこへ向かうかを確かめられます。絵全体を明るくすれば、伝えたい瞬間が強くなるとは限りません。
これは光の数値だけを変えた比較ではなく、描き直した二枚の比較です。細部にも違いはありますが、仕草を軸にして光を選ぶ、という制作上の判断を見ることができます。
最後は、流れの中へ戻す。
一枚で好きな絵と、映像の中で伝わる絵は、同じとは限りません。前後の場面や音楽と一緒に見て、数秒の仕草がどう届くかを確かめます。
完成したMVでは、後半のリボンの場面にこの絵を使っています。少し前から再生して、作品の流れの中でも見てみてください。
MVの3:31から観る音声あり。移動先のプレーヤーで再生してください。
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